和ハーブという言葉をご存知ですが? 一般的には、ミントやカモミール、レモングラス、ラベンダーなどの西洋植物を用いたお茶やポプリなどが有名ですが…。
生活の中で利用される有効植物のことをハーブと言います。
日本にも、固有のハーブがたくさんあり、効用や利用方法は地域の特色や風土の影響もあり、地域固有の特色もあり1つの植物で数種類の利用方法があります。しかしその知恵の大部分は後継者不足や少子高齢化、代替製品の台頭で危機的な状況にあることは知られていません。
今回はそのような和ハーブの利用を進めている「和ハーブの会」の皆様がいらっしゃられ、自然学校理事の齊藤宗勝先生を講師に、森を歩きながら、白神や津軽にあるブナ帯文化での植物の利用に関する現地講習会を開催しました。 森を歩きながら講師の齊藤先生から、道沿いに生えている植物に関して利用方法や有効性に関して説明があり、参加者の皆さんは1つ1つメモを取りながらあるくという意識の高い方々が多いようでした。
昼食は森カフェ名物、野外調理教室。ここからの担当はぐーちゃん。 今、旬のネマガリタケのタケノコと、ウワバミソウ(ミズ)は炊き込みご飯と汁物に。ついでにわらはんどの池周辺からウドの新葉を採取し、天ぷらでいただくことにしました。
タケノコも炊き込みご飯にすると一段と旨み・歯ごたえがでて、初夏の恵みを口で感じることができかなりの美味しさでした。 参加者の皆さんも相次ぐお変わりで、あっという間に鍋が空に…。
今回、和ハーブの会のみなさんの感想から、いつもは利用する部分に注目がいき、林産資源の有限性に関して、資源保護に関してはあまり意識がなかったらしく、新しい経験だったようです。
私たちの森カフェでは「未来に資源を残す」ことを意識して活動を行っています。もちろん昼食の材料の山菜も「取りすぎ」に注意し無駄にしないこと、「今よりも未来を見据えて採取すること」を伝えています。 今後は、大人の方にもこのことを伝えていくことができる場をもっと持ちたいと思いました。