今年も無事に終了しました(西目屋小総合学習支援事業)
- のっぽ
- 2017年3月10日
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今年も、西目屋小の総合学習が無事修了することができました。
西目屋小では、4年生から6年生にかけて白神山地を舞台に、自然や文化を体験し、実際に自分たちの目で調査し、将来の村について考えることで、郷土について学ぶ授業を行っています。今回は、5年生が白神山地の保全と利用の仕方について考え意見文を作成し、子どもたち同士で議論を行いました。4年生では、今年の1年間の体験学習をふりかえり、来年の4年生(現3年生)を前にプレゼンテ―ションを行いました。
【私の考える白神山地の保全と利用。白神山地どうすればいい??】
5年生の国語の教科書で、白神山地に関する「保全」と「利用」に関するディスカッションを行う単元があります。西目屋小ではその単元に併せて、5月から新聞の切り抜きや現地調査を行い、意見文を作成し、今回は意見の発表会を行いました。

議論は、まるで大人顔負けの盛り上がりでした。
・白神山地の価値を知ってもらうために人に入ってもらった方がいい。
・白神山地の自然の価値を損なう可能性が高いので、人を入れない方がいい。
・ルールを作ってあるので、守ってもらうように声掛け(働きかけ)をした方がいい。
・でも悪い人がきて違法行為がたくさん起きている。本当にいれて大丈夫なのか。
・白神山地が何、世界遺産になったのか?世界遺産だからそのままでもいいのでは? ・もっとたくさんの人に白神山地に来て、自然を楽しんでほしい。自然の価値をしれば、みんな守ってくれるはず…。
・もっと僕たちが体験した環境教育をやる。
・ルールを守ってくれた人をほめるのはどう??
・白神山地について考えて、日常生活を送ってほしい。そして白神山地と仲良くなってほしい。
…などなどなど。ここでは書ききれない「すばらしい意見」があり、環境省白神山地世界遺産センターの安生自然保護官も関心して拝聴いただいきました。

最後に安生自然保護官からも、白神山地の自然を守る為に、全員でどんなことができるのか一生懸命考えたことが伺い知れたことが、驚きとして高く評価されました。
来年は、自分たちが大きくなって村を背負う時、自身が白神山地とどう付き合っていくか考えることを宿題として、今回の授業を終わりました。
【白神山地ってこんな場所!白神学習の1年をふりかえって…】
4年生は郷土の自然について学ぶために、白神山地に実際に1年間3回立ち入り、トレッキングや川遊び、雪山ハイクなどを体験しました。4年生では自然の仕組みやつながり、動物の生態、山の暮らしなどについて体験し、基礎的な白神山地の情報について学びます。

ペープサートを作って自分の体験したことや見つけたこと、学んだことを写真やモノを使い、3年生に伝えることを行いました。
森の中でみつけたサルの糞や、ドイツトウヒの松ぼっくり、森のエビフライなど学んだことを発表してくれました。

来年は、実際に白神山地の「保全」と「利用」について考え意見をぶつけていきます。自身の目や耳、肌で感じたこと。科学的、論理的な根拠を基に、意見を考察する活動を行います。
少人数の小学校で、個性的な子ども達が多い西目屋小です。学年の個性やスタイルに併せて授業ができる環境にある西目屋らしい授業となりました。
今年も驚かされてばかりの一年となりました。