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【活動報告】SAVE JAPAN プロジェクト-” つがる野もりびと部 -森の厄介者 de 3R大作戦-”


7月1日に「損害保険ジャパン日本興亜株式会社(損保ジャパン日本興亜)」さんのご支援の元、SAVE JAPAN プロジェクト-” つがる野もりびと部 -森の厄介者 de 3R大作戦-”を開催しました。

この活動は、現在継続して行っている「わらはんどの池」において、環境教育と自然体験をさらに多くの方に知って頂き、普段の生活から離れ自然の中で1日を過ごし、自然環境との共生について考えていただくための活動です。

SAVE JAPAN プロジェクトとは?(HPからの引用です) 全国各地のNPOと地域の皆さま、損保ジャパン日本興亜が一緒になって、「いきものが住みやすい環境づくり」を行うプロジェクトです。 損保ジャパン日本興亜が寄付を行い、地域の環境NPOやNPO支援センターと協働で、市民参加型の体験イベントを開催しています。地域のみんなで参加できるイベントを目指します。

今回は、NPO法人つがる野自然学校と認定NPO法人あおもりNPOサポートセンターさんの共催で、認定NPO法人日本NPOセンターさんと、国土交通省岩木川ダム統合管理事務所さんの協力、損害保険ジャパン日本興亜株式会社さんの協賛のもと行いました。またこの活動の実施に際し、現地協力として青森県立柏木農業高校さんと株式会社建設環境研究所さんにも協力を頂きました。

つがる野もりびと部は、平成27年から行っている活動で、昨年は、水辺のいきものや川遊びを体験する活動を行いました。今年は、さらに自然環境や生き物を守る人になるための活動として、「つがる野もりびと部」として活動をしました。

もりびと(守人・森人)とは、つがる野自然や動植物を身近に意識し、自然の中での活動に参加し「他者にやさしい社会」を目指す人をいいます。活動地である「わらはんどの池」は、津軽ダム湖畔にあり、また世界自然遺産白神山地に近く、県立自然公園と隣接する場所でもあります。当地近くでは、環境省RL内の近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの(絶滅危惧ⅠB類(EN))に指定されているクマタカや県RDBに該当するヤマネなどが生息しています。今回は自然環境や野生生物と寄り添いながら暮らすことのできる「もりびと」を育成する活動を実施しました。

7月1日の初回は、森の厄介者(外来種)として「ニセアカシア」を対象に行いました。このニセアカシアは「侵略的外来種」とされ、成長する速度も速く、森となることで他の植物が成長出来なくなる環境を作ってしまいます。そこで今回の活動では、3R(削減・再利用・再資源化)を意識しながら、外来種とのつき合い方について考えました。

オープニングと講師によるニセアカシアの解説。何故、ニセアカシアを駆除しなければならないのか?

つがる野自然学校、齊藤理事によるニセアカシアの解説。ニセアカシアの生態・見分け方について。

(株)建設環境研究所、沼沢技師による解説。在来植物の移植について。

柏木農業高校、木田教諭による解説。在来植物による植生回復と外来種駆除活動の作業について。

今回は、伐採だけでなく、薬剤を注入する方法も実験的に。効果は来春に分かるはず!

池周辺のいきもの調査。生き物調査のプロに習う貴重な機会。

伐採・間伐した材は薪として利用することで、厄介者が資源に変わります。

薪、森の燃料で作ったダッチオーブンの料理。

最後の集合写真

一日の活動を通して、ニセアカシアを知ってもらい、どれだけの量が侵入しているかを実感してもらいました。駆除活動を通して、厄介者を厄介者として処理するのではなく、厄介物を資源として捉え積極的に利用することで、駆除を勧める重要性についても考えました。

ニセアカシア自体、養蜂の為に導入され、その後全国に広がって行きました。一方でニセアカシの森は、下草が繁茂せず、貧弱な状態になりがちです。 そのような場所では、いきものは生きていくことが出来ません。 多くの方にこのような活動を知ってもらえればと思います。

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